義歯の作製自由自在
歯科臨床に取り組んで40数年。駆け出しの時代に作製した義歯と今手がけている義歯で何が違うのか?大学でまた本や講演会などで学んだことを臨床に取り入れてきましたが、当初はなかなか患者さんに満足していただける義歯を常に高確率で作製できませんでした。そのいろいろな反省の積み重ねで、いろいろ臨床の修正を行ってきました。
これまではオーソドックスな個人トレーという歯型や顎堤を印象するオーダーメイドなツールを多用していましたが、今は進化して義歯をコピーしたコピー義歯をツールに利用したやり方に変わっています。コピーするべき義歯のないときは、仮のトライアル義歯を作りそれをツールとして利用します。詳しくは言えませんが、その他ツールとして使えるものをフル活用しています。
コピーデンチャーテクニックでは口腔内の機能したときの印象が取れます。そのため義歯人工歯の排列もし易く、人工歯の試適もスムースに運びます。大きくくるうことがありません。今デジタル化の波が歯科医療にも押し寄せてきています。コピー義歯の作製を光学印象から3Dプリンターでも可能です。しかし私はアナログフル活用で作製しています。デジタルで作ろうがアナログで作ろうがそれを生かすのが歯科医師の技量なのです。デジタルで作ると咬めてアナログで作ると咬めないそんなことはありません。
義歯の作製方法もいろいろなテクニックを駆使します。アナログフル活用です。早く使い慣れていただくように工夫しています。義歯作製では歯科技工最終の義歯重合完成のみ歯科技工所さんに依頼をかけています。そして今義歯の作製数が増えてきています。義歯装着後の患者さんの評判もかつてよりダントツでいいです。当医院で新しく作製した義歯はほぼ100%近く使っていただいています。義歯の臨床は手作りの臨床です。私が手がけていますので作製数にはおのずと制約が出てきますので、義歯希望者の順番待ちに将来なるかも知れません。