義歯で咬もう
歯を失ったときに行う歯科処置は大きく分けて3種類あります。一つは古くからの義歯。もう一つは欠損部の両側を削り支台とするブリッジ。そして比較的高価となるインプラント。ブリッジは欠損部がロングスパンだと不適合で、しかも支台が健全歯なら削るという処置をしてエナメル質を壊すことになりお勧めできません。やはりというか第一選択は義歯です。
欠損部が1歯から全顎の総義歯まで義歯といってもバリエーションは多いです。一言で義歯といっても人それぞれ個性があり、どれ一つ同じものはありません。残存歯の状態もそれぞれ違います。ある人が義歯は咬みにくいと言っても、どんな状態で不具合なのか精査しないといけません。ある人が義歯を使えなくてもその人特有なものかもしれなく、ある人が義歯を使えないと言っても、短絡的に考察しないでください。義歯を使いこなせていないのか、満足に使いこなすことが出来ない義歯を提供されている場合もあり、ひとくくりにはいかないのです。
高額なインプラントをしてご自慢の種にしたい人は別です。一般的に総義歯のインプラントで数百万円かけるのなら、数十万円のチタン製金属床という選択もあります。温故知新、古くからある義歯ですが、術者の技量に負うところが大きく、ある歯科医院で装着した義歯がだめだったので、義歯はだめだというわけではありません。この点認識してください。
番町歯科クリニックでは、多数歯欠損の粘膜負担義歯ではコピーデンチャーテクニックを実践して、良好な臨床成績を上げています。義歯では咬めないのではなく、義歯でも咬めます。やればできます。