虫歯と歯周病は完治しないので管理が重要

虫歯と歯周病は歯科の２大疾患です。同時にこの二つの疾患はともに感染症でもあります。感染症ですので原因は細菌です。細菌感染による疾患であることを忘れてはいけません。一度口の中に感染した原因細菌（病原菌）は残念ですが駆除できません。９９％の除菌効果のある洗口剤などを使用しても、１％の細菌を殺菌できていないと、残った細菌は天文学的スピードで増殖してしまい、すぐに元に戻っていきます。歯がないと虫歯や歯周病は発生しようがありませんが、虫歯菌、歯周病菌は舌の表面などに生き残っています。一度口の中に棲みついた（感染した）虫歯菌、歯周病菌は駆除できないのです。

それゆえ、虫歯や歯周病を治療したとしても、それは一時的に感染を抑えこんだにすぎません。油断すると口の中に棲みついている、言い換えれば口腔内常在菌として生体と共生している細菌が再び猛威をふるうことになります。そして虫歯や歯周病の再発ということになるのです。

虫歯と歯周病に完治はありませんので、自宅でのセルフケアが重要ですが、やはり少なくても２～３ヶ月に一度のプロフェッショナルケアが重要になります。虫歯と歯周病では原因菌が違いますので、それぞれに適したケアが重要になります。これからの歯科医院は治療タイプの歯科医院だけでなく、予防管理タイプの歯科医院がますます重要で必要になってきます。口腔の健康増進しいては全身の健康増進には口腔の虫歯や歯周病の治療だけでなくその後の健康管理が重要です。
番町歯科クリニックでは虫歯・歯周病の管理だけでなく、噛み合せの管理（咬合管理）が重要と認識しています。虫歯・歯周病そして咬合管理です。咬合管理についてはまた別の機会に記述予定です。

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