これまでの義歯で一番いい
最近新製の義歯を装着した患者さんの言葉です。当医院では他医院作製の義歯の不具合や当医院で作製していた義歯が経年劣化で、新しく作り直すことがあります。この際どこが不具合なのかを精査します。この見直しが大切です。
他医院からの患者さんの場合、これまで診察のお付き合いがありませんので、その方の噛み癖や個性まではなかなか把握できません。1回の義歯作製でバッチリ噛める義歯を提供できないこともあり、治療義歯や修正義歯を作製した後、本番の義歯を作ることもあます。そうすれば「これまでで一番いい」義歯となります。
当医院の患者さんの場合、かかりつけ医として患者さんの個性を承知しています。多数歯欠損義歯の場合、今使用中の義歯をコピーします。複製義歯を作りこれをベースに今の患者さんに見合ったものに改造します。これを咬座印象して咬合採得して作製していきます。これですごくいい義歯が出来上がり、「これまでの義歯で一番いい」という言葉を頂きます。
これまた最近ですが、40代後半の患者さんに新しい義歯を提供しました。その予後チェックで「先生あと20年仕事をして」と言われました。すごく喜んでいただいたのが良く分かるお褒めの言葉です。