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金属床義歯のリノベーション
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自由診療で作る金属床義歯は自宅でのセルフケアとしての口腔ケアと歯科医院でのメインテナンスさえ十分に行えればかなりの年月にわたり使用可能です。ただ金属床義歯の金属部分は金属疲労によりクラスプと呼ばれる歯にかける部分の金属が壊れることがあります。また、欠損歯の部分を補っている人工歯と床部分は使うことにより消耗していきます。
金属床義歯を使用して機能することにより生じる経年的劣化はいくらメインテナンスとセルフケアをしていても止めることは出来ません。高級車でも使用すれば消耗して痛みます。特に使用して確実に傷むところが車ではタイヤ。走行距離が伸びればタイヤは摩滅してしかも空気圧は減少します。車のタイヤに相当するのが義歯では人工歯の部分です。タイヤが磨耗して空気圧が減少した状態が金属床義歯を装着している口腔内で生じています。
タイヤの劣化現象により、車のハンドルが重くなり運転しづらくなります。金属床義歯を装着の口腔内でも車と同じことが気付かないうちに起こっています。
ただ人工歯の交換だけでなく、咬合関係などの見直しをすることも重要です。咬みぐせなどのある場合の修正も出来ます。これを実施することで金属床義歯の利用年数が延伸できますし、これまでよりよく咬める機能する義歯になります。また、残存歯がある場合この歯の寿命も延ばすことも出来ます。ただし歯の寿命を延ばすキーポーイントが口腔ケアであることに変わりはありません。
健康保険で作製した義歯とは構成要素が違いますので、義歯のリノベーションをお勧めするのは自費部門の金属床義歯であることをご理解ください。
金属床義歯の根幹部分が傷んでなければ、新製作後ある年数を過ぎれば一度金属床義歯の見直しをお勧めします。 |
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