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歯を削るのが歯医者の仕事？
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歯科医療は外科の一部門の範疇に入るかもしれません。歯を抜くという医療行為は麻酔薬が開発されるはるか以前より行われてきました。虫歯（カリエス）治療における歯を削るという処置も同様に行われてきました。そのため、歯科医院では悪くなった歯は抜くかもしくは削るかする医療行為が当然のように行われています。決して不思議なことではありません。
近年、歯科医療を取り巻く環境が激変してきました。口腔ケア・予防への関心の高まりとともに、若年層を中心に虫歯（カリエス）は激減してきました。虫歯（カリエス）は明白に減っているにもかかわらず、歯痛を訴えて来院する方が結構います。
一般的に歯痛イコール虫歯（カリエス）という発想が身についています。そのため歯痛は虫歯（カリエス）が原因ではない場合もあり、そういうケースが最近増加しているという現実はあまり知られていません。歯の咬合面に黒い点があり、同部位付近に痛みや凍みがあれば、黒い点が虫歯（カリエス）と一般の方は思い込みます。ところが黒い点が歯痛の原因で無いケースがあるのです。
くいしばり（クレンチング）などブラキシズム、咬み癖や硬いものをよく咬む食習慣、咬合不調（早期接触など）によるものも場合によれば歯痛や歯の凍みを起こします。こんなケースでは当該歯のレントゲン撮影をしても明確な硬組織のレントゲン透過像（カリエスを疑う像）は出現しません。こういう虫歯（カリエス）以外が原因の歯痛などに対しては、虫歯（カリエス）治療のように歯をすぐに削らないこともあります。歯を削るのになれた患者さんでは、歯を削らないことに違和感や不信感を抱くかもしれません。
虫歯（カリエス）以外の歯痛などに対しては、ご本人の気付きや軽度歯を削る咬合調整なども有効になります。番町歯科クリニックでは該当歯を虫歯（カリエス）治療の際のようにすぐに大きくは削りません。歯科医院では多くの場合歯を削りますが、歯を削らない処置もあることをご理解ください。一度大きく削られた歯はもう二度と元には戻りません。 |
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