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歯科医療の値段
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学生時代に歯科の実習器具を購入したときのこと。実家が歯科とは関係なかったため歯科で使用する材料価格を知らず、実習器具価格の高さに驚いたことを覚えています。例えば金属製プライヤー類でもホームセンターで販売しているものと比較して、歯科用にアレンジされているとはいえ、お値段は概ね5~10倍します。
また、最近駐車場用地の件で、役所に申請する書類が必要になりました。これも驚いたのですが、その申請書作成費用が各々2万~7万円です。歯科の診断書でこれだけの費用請求は出来ないと思われます。
歯科で使用する材料費は一般の方が想像する費用の5~10倍。そして書類作成費は行政書士さんや建築設備関係の方が作成する費用の数分の一です。これが現状です。
そして健康保険医療費となると、またまたすごいことになります。公的保険医療が充実していないアメリカと比較すると、歯科医療費はアメリカの十分の一以下です。アメリカをグローバルスタンダードとしているはずの日本ですが、なぜか歯科医療だけは大後進国扱いされています。
歯列矯正が一部分を除いて保険が効かず自由診療扱いとなりますが、この歯列矯正の自由診療のお値段でアメリカの歯列矯正並みの価格という具合です。歯科医療が保険導入されて以来、これまで延々と低価格料金で推移していますが、一般的な自由診療料金が本来の適切な歯科医療価格であるのです。保険医療の価格を基準にすると自由診療価格は高く感じますが、保険診療価格が安すぎるという事実と歯科医療にかかる器具材料などの原価が高いという事実を理解して欲しいものです。 |
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