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フッ素の利用
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フッ素は広く自然界に存在する物質です。魚や野菜・お茶などに微量ですが含まれていますので、毎日微量ですがフッ素を摂取し続けています。微量なフッ素では健康上の問題が生じません。
自然界に存在するフッ素がカリエス予防(虫歯予防)に効果があることが知られています。フッ素が歯の表面部にあるエナメル質の強度を増加し、初期のカリエスで脱灰されたエナメル質表層を修復します。
かつて高濃度フッ素が混入の水道水を飲用していた方の中に斑状歯と呼ばれる奇形歯が発生して問題になりました。この件がフッ素の歯科領域での有効活用を妨げているのでしょうか。フッ素の水道水添加やフッ素洗口に反対する意見があることも事実です。
水道水への微量フッ素添加がカリエス予防では有益ですが、なかなか実現できていないのが日本の現状です。公に代わって歯科医院でのフッ素塗布は、特に萌えて間がない幼弱永久歯には有益で、年に3~4回繰り返しフッ素を塗ると効果が上がります。自宅ではフッ素入り歯磨剤やフッ素の入った液でのフッ素洗口も有効です。またフッ素洗口・塗布では学校での集団で実施すると効果が上がりますが、一部反対されている方がいますので、なかなか一律に実施とはいかない現実もあります。
フッ素利用で効果的なのは、セルフケアとしては自宅でのフッ素入り歯磨剤・洗口剤の活用。そしてかかりつけ歯科医院でのプロフェッショナルケアとしてのフッ素歯面塗布です。 |
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