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「８０２０」
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「８０２０」とは？８０歳で残存歯２０本という意味です。この「８０２０」は１９８９年（平成元年）にスタートしましたが、新聞報道によれば、スタートから２９年経過の２０１７年、８０歳で歯が２０本以上ある方が推計５０％を超えたそうです。
満８０歳で２０本の歯があれば食事や会話などにも支障をきたさないであろうというのが「８０２０」です。この「８０２０」は一般に浸透してきました。２９年かけて満８０歳の方の残存歯が２０本以上ある方が５割を超えたことは、日ごろからの歯科医師会はじめ厚労省などが取り組んだ成果だと思います。非常に喜ばしいことです。ただ、「８０２０」は８０歳で２０本以上歯を残すという運動で。残っている歯が２０本以上あるというだけのことです。
実際、歯があっても機能していない方も多く見られます。咀嚼や嚥下・会話などの口腔機能ができてこその残存歯で、歯があってもその歯が機能していなければ、「宝の持ち腐れ」ということもあります。表面的な「８０２０」は５割の方が達成しましたが、残った歯で口腔機能を営めるか、これが重要なことなのです。
予防歯科、口腔ケアの意識の高まりとともに今後ますます「８０２０」達成者は多くなるものと思われます。すごくいいことです。ただ歯があるだけではいけません。歯を有効に使えるようにすること。また、残っている歯が多いということはカリエス、歯周病リスクが高くなるということでもあります。かかりつけ歯科医院、かかりつけ歯科医師の役割がますます重要になってきます。「食べることは生きること」ですので、一生しっかり食事をするためにも、会話を楽しむためにも「８０２０」ですし、口腔ケアや各種メンテナンスを行うためにもかかりつけ歯科医院を持ちましょう。 |
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