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ナイトケア
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口腔ケアが大切なことは医科でも徐々にですが知られてきています。特に７５歳以上の高齢者の方にとっては誤嚥性肺炎を防ぐためにも大切なところです。口腔ケアは高齢者の方だけでなくすべての方にも重要ですが、とりわけ低栄養者（個体の抵抗力の低下者）や摂食嚥下機能の低下による誤嚥しやすい方には重要になります。
口腔ケアは何回でも実施するに越したことがないですが、一日数回の口腔ケアが出来にくいのならナイトケアをお勧めします。夜寝る前に口腔ケアをすることが大切です。口腔内は３６℃前後で、口腔内細菌にとっては夜寝ている状態の口腔は格好の培養器になります。その上就寝中は唾液による自浄作用も弱いです。
夜寝る前に口腔内の細菌を口腔ケアすることで数を減らすことが必要です。ただ注意しないといけないのは、歯ブラシや舌ブラシ、歯間ブラシなどで歯や舌に付着の細菌を掻き落とすと、唾液中の細菌数がケアしていない状態より約１００倍跳ね上がることです。口腔細菌の塊であるバイオフィルムを破壊してその回収をしないといけません。うがいなども大切です。
夜間就寝中に口腔細菌数はまた爆発的に増殖していますので、朝寝起きの口腔ケアが出来ればナイトケアに続いて実施することが望ましいです。ナイトケアは口腔細菌のうち歯周病菌を主なターゲットにしています。虫歯菌に対しても有効ですが、カリエス予防という視点に立てば、食後３０分ほどしての口腔ケアが有効です。
口腔ケアが一日２回以上出来かねる場合は、ナイトケアに時間をかけて実施することをお勧めします。 |
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