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目立たない義歯（ノンクラスプ義歯）
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歯科医療の分野で欠損した歯の修復として古くからあるのはやはり義歯（入れ歯）です。義歯は残存している歯により設計は異なり、１例たりとて同じ症例は存在しません。人の顔が違うように違います。
総義歯（総入れ歯）は残存している歯がないですので、しっかり作られていれば審美的には目立ちません。他方、残存歯がある場合、義歯（入れ歯）を動かないよう維持・保持するには歯にクラスプと呼ばれる通常金属製のバネをかける必要があります。
歯の欠損部位、残存歯の位置によっては、好まれないもののクラスプを正面から見えるところに設定しないといけないこともあります。女性の方の中にバネが見えるので義歯（入れ歯）は嫌といわれる方がいます。こういう方はブリッジになったり、インプラント補綴になったりします。これでもいいですが、ブリッジの場合、歯を削るというデメリットがありますし、歯のない部分（ダミー部分）の清掃が難しいです。インプラントは骨を削るという外科的リスクやインプラント周囲炎のリスクがあります。
古くからある義歯（入れ歯）は臨床知見が長いですので、従来からの義歯（入れ歯）で目立たないようにする工夫をします。たとえば、クラスプの設定を奥歯（大臼歯部）にするという方法もありますし、バネを白くする方法（ホワイトクラスプ）もあります。
これらに対し義歯（入れ歯）の義歯床と呼ばれるピンクのレジン素材から見直す動きがあります。最近多く使われだしたノンクラスプ義歯です。特徴は正面から見てバネ（クラスプ）が見えないことです。見えないように設計します。ただ強度の点で大臼歯にはバネ（クラスプ）をやはりかけます。ピンクのレジン素材がしなやかなことも特徴的です。
義歯（入れ歯）は目立つから嫌いといわれる方、義歯（入れ歯）の新たな動きがあることも認識してください。自由診療になりますが女性の方には喜ばれます。 |
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