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歯の振動痛
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階段を上り下りしたり、走ったりした際、歯が痛み出すことがあります。これを歯の振動痛といいます。ネットの知恵袋でも質問が出ていますが、明白な回答が出ていないようです。振動痛の原因は蓄膿症(副鼻腔炎)ではというのもありました。
歯科臨床をしていると、運動した後痛くなるというようなことを訴える方がいます。歯痛の原因と思われる歯をレントゲン撮影しても、明確な原因と思われる病態、多くはカリエス像が出てきません。そのため「原因不明」ないし「気のせい?」で片づけられるかもしれません。
番町歯科クリニックでは運動時などの際の歯痛を訴える方には、まず歯痛の原因と思われる歯のレントゲン撮影や視診でチェックします。当該歯に問題がないと判断すると、かみ合わせを疑います。顎の運動をしていただき、顎の動きがスムーズかどうかをチェックです。かみ合わせがよくないと診断すれば、慎重に不良部分の修正(多くは修復物の軽度の調整)をしてみます。これで様子をみいただき1週間後くらいに再診します。多くの場合、振動痛が軽減するか、消えています。
何でかみ合わせを軽度修正したら振動痛が和らぐのか、病理組織学的に証明されているわけではありませんが、臨床経験では良くなることが多いです。運動時に上下の歯を食いしばっているのも原因かもしれません。運動時の振動痛でお困りの方、かみ合わせの治療を得意としている歯科医院への受診をお勧めします。 |
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