〒760-0017
香川県高松市番町4丁目11番3号
お問合せTel 087-861-0008

修復における保険診療の限界

新国立競技場の建設費が高すぎることで、イラク人建築家のプランが白紙になりました。建築で使う材料はいろいろな種類があり、それぞれに耐久性やコストなどが違います。設計デザインに使用素材、建築方法など、それぞれが重なり合って建築期間や費用も違ってきます。
今回は歯科で一番多い修復に特化して書きます。歯科では歯を喪失したり歯冠が崩壊すると、いわゆる歯科補綴という概念で修復します。歯科補綴修復にはインプラント、有床義歯、ブリッジ、クラウン、インレー、成形充填などがあり、それぞれが尚細分化されていきます。
有床義歯など各種の修復では、それぞれ多様な素材があります。一概に有床義歯といってもいろいろあります。金属床にレジン床、それぞれにまた素材があります。建築では工法・素材・設計そして予算などで設計のバリエーションは多彩になり、施主と設計士、建設会社などとの話し合いが不可避です。少しでも施主の満足度を上げるためには、話し合いをする必要があります。
歯科補綴修復でも同じことが言えます。日本は国民皆保険制度があり、世界に類を見ない国です。一般の方にとっては歯科補綴修復が保険で賄えることはすごく喜ばしいことだといえます。ただしです。保険制度では選べる素材や修復物の設計などに制約があります。制約の中でしかできません。最新の一番いい素材を使えません。
よりいいもの、アメニティの高いものを望むなら、残念ですが保険診療ではご期待に添えません。審美性の高いもの、装着感のいいもの、こういうものは残念ですが保険診療の対象外です。保険診療の限界も知ってほしいと思います。

番町歯科クリニック
〒760-0017
香川県高松市番町4丁目11番3号
お問合せTel 087-861-0008

許可なく複製を禁じます