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歯科修復物も調整が必要です!
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歯科医院で治療の結果数々の歯科修復物が装着されます。歯科修復物はインレー、クラウン、ブリッジ、から歯科インプラント、義歯など多岐にわたります。その材料も金属から光レジン、ポーセレン、ジルコニアなど、これまた多数に上ります。これらの歯科材料は生体には無害です。歯科修復物は生体の一部分として機能しますが、所詮人工物です。人工物ですので、生体のような自然になじむということは期待できません。不具合が生じるとその部位を無意識下に避けるような行動になります。なじますのでなく、避けるという行動が大半です。
顎口腔系は脳神経のうち最も大きい三叉神経が広範囲に支配しています。三叉神経の適応能力は高いです。当初、装着した歯科修復物に違和感を覚えても、それなりに慣れてきます。これが三叉神経のもつ能力ですが、やはり個人差もあり、また不具合の度合いでは三叉神経の適応能力を超えることあります。
生体の歯と歯科修復物では物性が違います。当初きっちりお口に顎口腔系に適合していても、使っているうちに段々歯科修復物がお口になじまなくなることもあります。特に残存歯がある部分床義歯では多く見られます。
番町歯科クリニックではメンテナンスにおいて、お口の動きを診て不具合があると判断したケースでは、歯科修復物を調整することをお勧めし、ご理解いただければ実際調整もしています。歯科修復物を調整すれば『壊れるのではないか?』と不安に思う方もいます。『壊れないようにする』ため調整していますと、お伝えします。実際、歯科修復物が脱離しかけの場合を除いて、調整で脱離したり、壊れたりしたことはありません。
歯科修復物を一度お口に装着したら一生もつとか、一生調整など何にもしなくて大丈夫などという妄想は抱かないようお願いします。 |
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