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歯の寿命
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日本で少子高齢化といわれて久しいです。かつては人生50年時代もありましたが、現在では日本人の平均寿命は男性79歳台、女性85歳台です。命に永遠がないように体の一部の器官である歯も永遠ではありません。
概ねですが奥歯(大臼歯)の寿命が50年余、寿命が一番長い下顎犬歯で66年です。
前歯と奥歯とでは寿命に最大16年の差があります。第一大臼歯は「6歳臼歯」と呼ばれていますが、寿命が50年余ですので50歳台後半には統計的には寿命が尽きていることになります。
歯は硬組織ですので、壊れないイメージがあるようです。人間の体温36度余といえば、真夏の猛暑日の気温になりますので、日々の温度環境が歯には厳しいです。また現代のストレス社会の中で生活や仕事をしていますので、上位脳にたまったストレスのはけ口として、「歯をくいしばる」ということがよくあります。くいしばり(クレンチング)の際に歯に加わる力は、食事の際の力の4~5倍です。また硬い食べ物が好きな方なら硬いもので歯を痛めています。歯は大変な環境下頑張っているのです。
日々厳しい環境の中で機能している歯ですが、口腔内細菌の感染(カリエス、歯周病など)にも晒されています。
とってもとっても厳しい環境の中で歯は機能し続けています。そのため人間の平均寿命より歯の寿命は短いのです。少しでも歯の寿命を人間の平均寿命に近づけるには、やはりご本人自らのセルフケアが欠かせません。そしてもう一つ不具合があれば早期にキュア(治療)し、その後の専門的プロフェッショナルなメンテナンスを受け続けることです。
「歯を治療したら一生安泰」こんな妄想をしないでください。歯は不老不死ではありません。 |
~歯は不老不死?⇒歯にも寿命があります~ |
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