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子育てが終わった方へ
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子育て世代ではお子さんを大学卒業まで扶養しますとかなりの経済的負担になります。なかなか貯蓄や、ご自身のためのお金は使いづらいものです。子育てが終われば通常少し余裕が生まれます。時間的余裕や経済的余裕があれば旅行などに出かけて思い出作りをするかもしれませんし、ご自身の長年へのご褒美で高価な商品を購入するかもしれません。それはそれですごくいいです。
子育てが終わった時期というのは、定年前後の時期にもかかります。体もかなりいたんでくる時期でもあります。歯科の分野でも体の一部ですので同じことが言えます。歯科に対してこれまであいまいにしてきていれば、この時期上手にお金を使って、歯科領域の健康度アップを図れば今後の老いに向けすごく有益です。
ある患者さんが定年になりこれまで保険診療オンリーでこられていましたが、「もうそろそろ歯科にお金をかけようか」と言われ、上下の欠損歯部分に金属床義歯を作られました。それから15年余り経過、残存歯数本が歯周病で失われましたが、その度に金属床義歯を修正し今に至っています。この患者さんのオーラルフレイル(口の虚弱)チェックで舌圧を計りますと、標準以上の数値が出ます。オーラルフレイルはありませんので、それにつながる全身のフレイルも見られずいたって健康度が大です。お金が生きたとつくづく感じ、臨床的な成果が出ていると自ら納得します。
やはり歯科においてするべき時期には、治療費用総額は大金ではありませんので、これまでよりお金をかけて信頼の置ける歯科医院で治療を受けることが大切です。治療を受けたあとの定期的な管理も重要なことを付け加えておきます。 |
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