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義歯は管理

モノはすべて同じだと思いますが、使えば使うほど消耗します。使って丈夫になることはありません。義歯(入れ歯)の構成要素のうちピンク色のアクリル樹脂の義歯床や人工歯は経年劣化していきます。多くのモノがそうであるように、義歯(入れ歯)も作ったときといつまでも同じということはありません。
 
人は生物学的に老化していきます。生体を構成する細胞も死滅と増殖を繰り返していき同じということはありません。歯も三次元的に動きますし、歯肉粘膜も変化します。義歯(入れ歯)を取り巻く環境も変化していくのです。微細な毎日の変化をヒトが感じ取っていないだけです。
 
生物的加齢により口腔内の環境は変化し続けます。これに咬み癖などの態癖やかみしめや歯軋りなどのブラキシズム、固いものすきなど食べ物の嗜好が加わるとますます複雑に絡み合い口腔内は変化します。
 
義歯(入れ歯)や歯冠修復物などの人工物もその口腔内の変化に対応していかないといけません。特に義歯(入れ歯)は欠損歯部分の粘膜にアクリル床と人工歯をのせていますので、この部位の変化が著名に現れます。この変化を放置しているとクラスプという維持装置を設定している歯が傷みます。使うことによる人工歯の磨り減りや床部分の沈下もあなどれません。
 
義歯(入れ歯)を快適に使うには装着後の調整が重要です。義歯(入れ歯)装着後時間か経過しますと、症例によれば義歯(入れ歯)人工歯の取替えも必要ですし、調整ではなく義歯(入れ歯)を新しくすることもあります。少しでもよく咬める快適な義歯(入れ歯)にするには、装着後入れっぱなしではなく、プロフェッショナルな歯科医師の管理が重要なことをご理解ください。勿論ですが、義歯(入れ歯)管理だけではなく、おおもとの口腔管理がメインテナンスする上で重要です。

番町歯科クリニック
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