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ペット(犬)も口が命
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今から45年以上前、学生時代基礎の講義でお世話になった口腔生理学講座教授河村洋二郎先生の著書「口腔生理学」(永末書店)を最近見る機会がありました。当時、口腔生理学分野の世界的権威の先生の著書で初版は1966年(昭和41年)、あらためて読み直すと新発見があります。50年以上前の書籍ですが、教えられることが多いです。
この著書の「はじめに」で、口の働きとして18項目列記されています。
- 咀嚼(咬断、粉砕、臼磨)
- 会話
- 嚥下
- 嘔吐
- 食物捕捉
- なめる
- 吸う
- 呼吸道(呼吸、せき、くしゃみ)
- 手の代わりに物をくわえて運ぶ
- 闘争の武器
- 煙草をふかす
- 口笛を吹く
- 食物中の危険物の発見
- キッス
- 唾液分泌
- 味覚
- 食物の肌合の認知・識別
- 歯を咬みしめる(力を入れるとき、緊張)
これらの口の働きは煙草が出てきますので、ヒトでのことです。各種の魚、鳥、動物も生命を維持する上で都合のよいような口や歯の構造をしていると記載されています。
今、ペット(犬)を飼育しています。犬を観察するとヒトにあり犬にないのは11、12、18くらいではないでしょうか?犬には獣医さんがいます。口にトラブルがあったとき、ある程度の処置はしていただけると思います。ただ、ヒトみたいに口腔の専門職としての歯科医師は存在しません。犬などのペットが歯を失うと即、生命維持がおぼつかなくなります。犬にドッグフードを与えると、バリバリと心地いい音をさせながら咀嚼しています。ペットもヒトと同様に口が大切であることを痛感します。ペットもヒト同様に口腔ケアが大切です。 |
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